明治期の乱獲などで姿を消してしまった絶滅危惧種・タンチョウを地域に呼ぶ活動をする北海道長沼町の農家の人々を追ったドキュメンタリー。2020年6月に北海道エリアで放送されたHTB北海道テレビ製作によるドキュメンタリー番組「たづ鳴きの里」をもとに、テレビ放送後も取材を継続して映画として完成させた。 北海道東部にごくわずかしか生息していないタンチョウを、大都市・札幌近郊の農村に呼ぶという無謀ともいえる挑戦を始めた14人の農業従事者たちが、地域に湿地や生態系を回復させ、実際にタンチョウが飛来してヒナを育てるようになるまでを、2015年から7年間にわたって記録。減農薬農法に取り組んでタンチョウのエサとなる生物が育つ田畑を作ったり、飛来するタンチョウに人間が近寄らないようパトロールを行ったりするなど、タンチョウが地域に居つくまでのさまざまなトラブルや取り組みを紹介していく。 俳優の上白石萌音がナレーションを担当。
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